官民で緩やかにビジョンを共有し
自然と都市が交わる暮らしを実現する
愛知県岡崎市では、乙川や中心市街地等を含むエリア内の公共空間各拠点を結ぶ主要回遊動線を「QURUWA」と名付け、この回遊動線上で公民連携プロジェクトを実施することにより、まちの活性化を目指しています。
プロジェクトを推進するデザイン会議のメンバーとして泉が参画し、ハートビートプランは乙川周辺の河川空間と隣接する市有地のビジョンづくり、プレーヤー発掘、社会実験の施行と検証、事業者公募条件の整理などに関わっています。
乙川では、2016 年より、社会実験「おとがワ!ンダーランド」として、河川敷・水上を使った活動を公募する取組を開始しました。プログラムの1つとして、殿橋のたもとでは、河川敷内に足場をつくり、欄干をカウンターにした「殿橋テラス」が誕生し、乙川ならではの風景を生み出すことができました。
社会実験やハード整備が進んでいく中で、新たな課題となったのは、官民で共有する乙川エリアの将来イメージが無い為、既存の活用主体、今後投資を検討している事業者、行政の動きが連動していないことでした。この課題を解決するために、更新前提のビジョンとして、2018 年3 月に、官民で緩やかに目指す姿を共有する「おとがわエリアビジョン」を作成し、目指す姿を「自然と都市が交わる暮らし」と定めました。
現在の乙川では、社会実験で得たノウハウを継承し、指定管理による運用がされています。また、社会実験の中心となっていた地元メンバー・おとがワ!活用実行委員会が中心となり、任意団体・ONE RIVERを組織し、川とまちの繋がりだけでなく、川と森の繋がり・資源の循環も含めた乙川を中心とした広いエリアの繋がりを意識した活動が続いています。