30年に渡る民間主導の地区経営の次なるステップ。
地区の構成を顕在化し、就業環境満足度を高めるエリアマネジメント戦略。
西梅田地区は1992年のまちびらきから、ビジネス、宿泊、商業、文化などの複合機能を持った都会的で魅力に富んだ空間を形成するとともに、アメニティ豊かな歩行者空間の確保に努め、大阪の表玄関にふさわしいまちづくりを行ってきました。
1997年に設立された西梅田地下道管理協議会は、大阪市と協定を結び、地下道の開通から現在にいたるまで、地下道の日常管理や修繕までも民間で担ってきました。 ハートビートプランは2016年から、協議会幹事企業を中心に、協議会の会員企業の方々と検討を行い、地区内にある「水音のエントランス:地下」「緑のパティオ:地下」「西梅田公園:地上」の3つのアメニティを中心に、公共的空間活用を軸としたエリマネ事業の構築を始めました。
2016年3月には水音のエントランス(道路空間)を活用したマーケットの実証実験「西梅田UNDER CARAVAN」を実施しました。翌2017年には、その成果をもとに直近5年間のアクション・プランをまとめた「西梅田地区未来地図2022」を民間の将来ビジョンとして策定し、2018年以降はそのプラン実現に向けた公共的空間の管理者協議や活用計画検討、協議会の法人化に向けた準備を進めています。その後、2020年度にはエリアマネジメント主体である協議会が法人化し、2021年度は大阪市の都市再生推進法人準備団体となり長期の社会実験を実施していきます。
協議会が長年取り組んできた地区の美化・清掃や公共的空間の活用による収益事業の構築を推進し、その取り組みの結果として、地区内ワーカーにとっても、休日に遊びに訪れる人にとっても魅力ある西梅田地区の再編集を実現していきます。