全国発のPPP手法による、持続可能な公営住宅の再生とエリアイメージの刷新
大阪府大東市は、大東市公民連携基本計画において「自分でつくったまちに住む」を開発理念とし、大東に住み、働き、楽しむ、ココロとカラダが健康になれるまちを目指しています。
この計画のリードプロジェクトである「北条まちづくりプロジェクト」、通称「morinekiプロジェクト」は、そのスタートアップ事業として、昭和40年代に建てられた市営飯盛園第二住宅(市営住宅・公衆浴場・都市公園)を、全国で初めてPPP手法を用いて市が出資したまちづくり会社が主体となり、テナントリーシングやファイナンス協議、設計・施工や完成後の資産保有や維持運営を行い、魅力的なエリアを公民連携で育てていく事業です。
ハートビートプランは、本格的な事業推進に入った2018年から、事業主体のまちづくり会社と共に、事業計画の検討、資金調達のためのファイナンス協議、設計・施工マネジメントの調整、先付で決定したテナント企業との協議や地元とをつなぐ企画の実施などを担い、様々なプロジェクト関係者間の事業化条件の構築づくりを行いました。
そして2021年3月に、morinekiプロジェクトはまちびらきを迎えました。 現在、morinekiエリアは、子育てファミリーやトレイルランニングの人たちが集う場所となっています。人口減少社会の中で、将来余ることが確実な公営住宅を造るのではなく、民間が保有運営することで、民間賃貸を増やしたり、エリアイメージを変える事業者が入ることで、持続的にエリアの価値を高めていく挑戦です。