スモールエリアの魅力向上と
それらをつなぐ回遊動線の構築
山口市の中心市街地周辺は、活気のある商店街や官公庁街、古くからの町屋が残る歴史的な地区、美術館・博物館といった文化施設など様々な用途が集積するエリアであり、その中心を駅から商店街〜市役所〜県庁へと続くまちのメインストリートである山口駅通が通っています。
一方で、これらの各エリアは目的性の高い施設やそれぞれの魅力があるものの、使われていない公共空間や滞在環境の不足、エリア間の回遊性の低さなどから、その魅力を十分に発揮できていない側面もありました。
そこで特に(潜在的なものも含む)魅力があり核となるような場所をスモールエリアとして設定し、そこでの滞在環境の向上や民間事業の導入、さらには各スモールエリアの回遊性などを向上させることで、居心地の良い・歩いて楽しいまち中を実現し、中心市街地周辺での滞在時間を増やすことを目指しています。
HBPでは2021年度より市より委託を受け、初年度は調査及びスモールエリアの選定・各エリアにおける目指す将来像の仮説を設定し、翌年2022年度には、全体の推進体制の構築及び将来像の実現に向けたプロセスの検討、必要な実証実験の企画を行なっています。
その上で2023年度には実証実験を実施、その結果をもとに各スモールエリアでの事業化に向けた検討を行なっています。
これらを踏まえて、今後は各エリアで必要な官民での事業の推進とまち全体での回遊ネットワークの構築を行い、エリアの将来像の実現を目指していきます。