商店街・自治会・若手運営候補メンバーによる
広場のデザイン・整備・運営事業
高松市の中心部にあり、3つの商店街が交差する「4町パティオ」という広場空間。真ん中にゴミ箱があり据え付けの椅子があり、自由に使いにくい場所で、交番が立地しているため商店街からも見えにくく、犯罪の温床になり、女性が一人歩きするのは恐いという状況が続いていました。商店街から「何とかしたい」という要望がありました。
再生のための運営管理やハード整備負担の重要性から、商店街の関係者や若手、建物オーナー、周辺で活動している若手やアーティストなどは参加する会議を実施し、商店街や自治会建物オーナによる広場再生の協議会を立ち上げました。また実際にプランを練り、運営をしていく主体は別に運営委員会を作り、若手で検討を行いました。
当初は4町パティをが犯罪の温床として市民から避けられていたため、野外映画祭などのイベントを複数回実施しました。広場のプランも、社会実験の検証を活かし使いやすいプランを創り上げました。広場のリニューアルには福田研究室のバーチャルリアリティを導入することで、実際のリニューアル後の広場を体感しながら議論を進めました。
広場は一般に貸し出すシステムとなっており、4町パティオ協会がここを日常管理し清掃やパラソル等の管理や、利用申込を担い、営利事業・非営利事業に貸し出すルールを定め、いろんなアクティビティを街に呼び込む体制を整えました。こうして、広場はいろんな人に開かれたものになり、様々な使われ方が今でもなされる場となっています。