今年も姫路駅から姫路城へと続く大手通りにて、公共空間活用チャレンジ「ミチミチ」が行われます!
弊社は2018年度から姫路大手前通り利活用支援としてプロジェクトに関わり、大手前通りの将来ビジョンにかかる基礎調査及び検討、推進組織の立ち上げ支援、社会実験の企画・実施、将来的な公共空間の活用スキームの検討、取り組み周知のシンポジウムの企画・開催、検討推進のための庁内合意形成の支援などを行ってきました。
昨年の活用チャレンジの結果を踏まえ、滞留空間や寛ぎスペースの設置を主とした活用チャレンジを「OMK(大手前みらい会議)」が主体となり、実施します。
大手前通り活用チャレンジ2020「ミチミチ」を開催します。
姫路駅から姫路城へと続く大手前通りの再整備が、令和2年3月末に完成しました。「歩いて楽しい、大好きなお城への道」~「ひと」が集い「まち」とつながる大手前通り~をコンセプトに、駅からお城への緑・光・にぎわいの連続性を確保し、人が通行するための歩道から、人が滞留し楽しむための魅力あるストリートになるよう整備を進めてきました。
一方ソフト面では、令和元年度から大手前通りのコンセプトを実現させるとともに、エリア価値を向上させるため、民間を主体とした持続可能なプラットフォームの仕組みを検討し、推進組織として「OMK(大手前みらい会議)」を設立するとともに、将来ビジョンの検討を進めてきました。また、昨年11 月にはOMK が主体となり、1 か月間通りを活用する社会実験(大手前通り活用チャレンジ2019「ミチミチ」)を行い、現状の課題及び将来の展望を検討してきました。令和2年度は、将来ビジョンの策定や道路活用制度の検討を、公民が一体となって取組んでいます。その取組みの一環として、今年度も大手前通りにおいてOMK が主体となり、社会実験(大手前通り活用チャレンジ2020「ミチミチ」)を行います。
■コンセプト
「大手前通りが居心地の良い日常使いの場所へ」
昨年の活用チャレンジ( 社会実験) を経て、大手前通りにはそもそもの人が少ないということがわかりました。 そのため、今年
は市民の皆さまや大手前通り周辺の方々に、姫路のメインストリートである大手前通りが憩いやくつろぎの場として利用される
ことを目指して、滞留施設や休憩施設を設け、段階的に人が居る状況をつくり、大手 前通りの利用価値を高めていきます。
■実施内容
・大手前通りでの滞留行為誘発のための滞留施設やくつろぎスペース
OMK( 大手前みらい会議) とは
OMK とは、大手前通り沿道に店舗や建物を保有する事業者有志による大手前通りのエリア価値向上を目指すグループです。昨年より、OMK が主体となり「大手前通り活用チャレンジ2019 ミチミチ」を実施するなど、様々なアイデアを出しながら、大手前通りのエリア価値を向上し魅力的にするチャレンジを実施してきました。
現在は、より一層多くの方々と議論を活発に行うことができるように、OMK の中に、コアチームと企画チームを設け、よりスピーディーにブラッシュアップできる体制の強化を図っています。また、OMK と姫路市が連携し各々の得意分野を活かし、小さなことから検討と実験的な取組みを行い、効果を検証していきます。
大手前通り活用チャレンジ2020「ミチミチ」取組みの背景
昨年の活用チャレンジ期間中の週末には、姫路駅から姫路城までの観光客の通過動線となっていた大手
前通りにおいて、櫓やパーティバイク等新たな過ごし方のシーンが生まれたことで、会話、飲食など多く
のアクティビティがおこり滞留時間が伸びました。
一方で、日常の大手前通りにはそもそもの人が少なく、実験期間中、一部の沿道店舗の売上げは滞留行
動により上がりましたが、沿道店舗ではない事業者の出店では売上が思うように上がりませんでした。そ
のため、今年はまずは皆さまに大手前通りが憩いの場として利用されることを目指し、大手前通りの利用
価値を高め、人が居る状況を段階的につくっていきます。
設置物
今年の大手前通り活用チャレンジ2020「ミチミチ」ではOMK でアイデアを出し合いながら空間やコンテンツを練り上げ、実施に向けて半年間準備をしてきました。
期間中は大手前通りが周辺の方々にとって憩いやくつろぎの場になるよう、植栽のあるベンチやひと息つけるカウンターの設置、靴を脱いでくつろげるスポットの創出など、滞留を促進できる空間づくりに取り組みます。