姫路大手前通り利活用支援

期 間: H.30 ~ 継続中

□所在地
兵庫県姫路市

□期間
2018年~継続中

□テーマ:
公共空間のリノベーション/エリアマネジメント/事業化支援/市民によるまちづくり支援/計画策定・調査

□エリア特性:
商業集積地/オフィス街/観光地

□内容:
・大手前通りの目指す方向性助言
・庁内合意形成支援

通りに閉じた沿道と街路空間の再整備
 兵庫県姫路市、JR姫路駅から世界遺産の姫路城へとまっすぐ伸びる大手前通りは、約800mの延長を3つのゾーンに区切り、歩道拡幅、歩行者と自転車の分離、滞留空間の創出、植栽帯の再配置などを軸にした再整備を行いました。街路空間自体は質の高いデザインが施され、快適に歩ける環境が整いましたが、沿道建物には商業用途が少なくファサードも閉じており、や周辺事業者、市民などによる積極的な活用はなかなかおこらなかったため、新しい街路の上では人々のアクティビティが見られない状況となっていました。しかし、年間約160万人もの観光客が姫路城を訪れ、並行する商店街は市民の方にとっても中心的な存在となっているなど、ポテンシャルは高い状況は見いだせる環境でした。

地域課題を解決し、誰もが健康で豊かに暮らせる街を目指す
 元々戦後復興のシンボルとして整備された大手前通りは、1980年代のシンボルロード整備事業によって拡幅、そして2017年に着工、2018年秋に先行区間の再整備が完成し、現在の空間となっています。歩行者が歩く環境としては質が高まり良い空間となったものの、先述の通り利用や活用が少なかったため、2019年より市からの委託を受け、大手前通りの魅力向上の取り組みがスタートしました。業務の提案においては、街路そのものではなく沿道建物低層部の在り方や周辺事業者による民間主体の空間運営等が魅力向上のカギとなることを提案し、沿道企業を中心とした協議会の中でのプロジェクトチームの組成、活用社会実験の実施、民間による将来ビジョンの策定、活用スキームの構築、沿道の空間デザインガイドライン作成などを5年間かけて丁寧に進めていくプロセス・デザインを行いました。

街路空間の可能性を体感する活用チャレンジ(社会実験)
 沿道企業を中心とした協議会が自ら企画し、大手間通りの将来的な魅力的なシーンを来街者に体感してもらう機会として、2019年11月の1ヵ月間、「ミチミチ」と題した社会実験を実施しました。ここでは、不特定多数の利用希望者を募るイベント誘致型ではなく、沿道店舗の客席が拡張するような形での滞留空間(イスやテーブル)の創出やビルオーナー協力の下、空き店舗を活用したポップアップカフェ等の設置を行い、日常のシーンをつくるための試行を行いました。そして、そこでの売上調査やアクティビティ調査を行い、街路の多様な使われ方や沿道店舗との連携可能性を検証しました。その結果をもとに、2019年度末には協議会名義で大手前通りの将来ビジョンを策定し、その内容を実現していくためのアクションプランや具体的手法、事業スキームの想定案などを整理しました。
 
周辺地区の活動が滲み出す豊かな街路の在り方を目指して
 2020年以降は、先のビジョンの実現に向けて、具体的な空間活用計画や沿道店舗との連動方法、そして街路を公民連携で運営するための事業スキームの構築とそれに向けた協議会の体制構築を中心に取り組みを進めていきます。空間のイメージや運営の仕組みはもちろん大切ですが、最も重要なのはこの街路に想いを持って関わるっておられる沿道の方や周辺事業者の方が適切な受益を得ながら覚悟を持って運営に携わっていくことです。そして今後は、行政とも連携し、駅・駅前広場、大手前通り、近隣公共施設、商店街等の周辺エリアへと広がるまちなか全体にも関わりを持って推進していきます。

●2018年
  

●2019年
・大手前通りの将来ビジョンにかかる基礎調査及び検討
・推進組織の立ち上げ支援
・大手前通りの魅力向上の仮説を検証するための社会実験の企画・実施
・将来的な公共空間の活用スキームの検討
・取り組み周知のシンポジウムの企画・開催
・検討推進のための庁内合意形成の支援