大阪におけるまちづくりネットワークの構築を目指して、関西の民間企業を中心に構成された「CITÉさろん」。
平成4年の設立依頼、独自の調査・研究によるまちづくり提言、遊学の場としての行催事、会員相互ならびに大阪市との情報交換、シンポジウムの開催など、多彩な活動を展開しています。
★CITÉさろん
http://citesalon.jp/
ハートビートプランは、2016年よりCITÉさろん「研究活動委員会」の運営支援を行っています。
これまで様々なテーマが取り上げられてきましたが、昨年度から今年度にかけての研究テーマは「大阪の食」。
この奥深くもなかなか捉えにくいテーマについて、様々な議論や調査が会員のみなさんによって行われています。
研究会では、まずは、講演会ベースで、世界の食の潮流、世界に関わる食の都市戦略、大阪の食文化の特徴を学んで来ました。
そして、今年度、夏から秋にかけて、大阪食動向調査として、大阪の食産業の関係者へのヒアリングを行い、大阪の食の特徴・課題を捉えると共に、大阪市内のエリア毎の食の特徴を捉えるために、各エリアでのヒアリングを行いました。
10月12日(金)、この大阪食動向調査の調査結果報告の場として、第6回大阪食文化研究会が行われましたので、簡単なレポートをお届けします。
第6回大阪食文化研究会「大阪食文化を都市にちりばめる」
第6回は世界の食の都市戦略なども踏まえ、主に鉄道会社からなる調査メンバーによって、食を都市にどのように落とし込んでゆくか、そのために、民間企業に出来るのはどのようなことか?という議論が行われました。
まず最初に、弊社・岸本より、世界の美食都市における先進的な取り組みについて、紹介がありました。
続いて、関西学院大学総合政策学部教授・角野幸博氏より、「大阪食文化を都市にちりばめる」として、食と都市の関わりについての話題提供がありました。
これまでの調査結果についての報告です。、大阪の食産業の関係者へのヒアリングを行った「大阪の魅力発掘調査」、大阪市内各エリアでのヒアリングを行った「エリア調査」の結果を踏まえ、大阪の特徴や今後を大阪が取組むべきこと、大阪が食の都市として目指していく方向性の案が提示されました。
最後に、研究会のアドバイザー、エリア調査の各エリア代表、などを含む、13名で「大阪の食のために出来ること」をテーマにワークショップを行いました。
各社が関わるエリアや、各エリアを結ぶような共同プロモーション案、食の背景の物語・生活者密着の食の風景の重要性、近郊農業・生産者との連携、食をめぐる雇用問題など、都市を挙げて食の取組みを行うことの重要性や、具体的な実施プラン案などが話合われました。
大阪食文化研究会は今後も検討を重ね、今年度中に、大阪の食を切り口とした都市戦略についての提言をまとめる予定です。