久世工業団地建築協定策定

期 間: H.27 ~ H.28

□所在地:
京都府京都市

□テーマ:
地域ルール導入(地区計画・建築協定)/市民によるまちづくり支援

□エリア特性:
工業集積地

□内容:

・操業環境を維持・向上するための建築協定の導入の検討

■歴史とブランド力のある久世工業団地エリア
 京都市南区久世にある久世工業団地協同組合は、昭和39年に京都府第1号の指定団地として集団化した、歴史とブランド力のある工業団であり、この団地のある久世エリアには、京都市の他の工業地域と比較して、工業系に特化し未だ住宅地が混在していない工業集積が残っています。
 その一方で、周辺エリアの駅前開発などが進み、住宅地としての需要も高くなっています。全国では、工業集積地に住宅が建ち、騒音や交通などの苦情が出て、以前から操業していた工場が移転せざる得ない問題が発生しています。久世エリアも、工業系需要が大きい一方、住宅需要も大きく、放置すれば同様の問題を招く恐れがあり、今後の操業環境をいかに維持していくかが課題となっていました。

■京都市初、操業環境を維持・発展するための地域ルール(建築協定)の導入
 この課題を解決し、工場の操業環境を維持するために、久世工業団地協同組合が中心となり地域ルール導入の検討がはじまりました。
検討の中では、地域ルールの導入のための活用制度、エリアの将来像と将来像実現のために必要な地域ルールの内容が議論されました。その結果、久世工業団地周辺エリアへの、住宅や老人ホームなどの居住を伴う用途を規制する建築協定を導入することにしました。
建築協定の骨子が固まったあとは、地権者整理、説明会の開催を行いながら、関係地権者の合意形成をはかり、平成29年2月に「京都市南区久世工業団地地区建築協定」が認可されました。
 この建築協定は、操業環境を将来に渡って担保するだけではなく、「住工混在の恐れのないエリア」という他の工業地にはない強みとして、エリアの価値を向上させることを目指しています。また、住宅地での建築協定が多い京都市では、工業地では初の建築協定になります。