ソノホカ, マチメグリ

アメリカ ニューヨーク訪問記 :公民連携で生まれる世界都市のパブリック・ライフ

2018年2月1日


2017年の6月末、約10日間の行程でアメリカに視察旅行に行ってきました。ニューヨーク、ポートランド、デトロイト、それぞれの街はとても個性的で公私ともに多くの刺激を受けました。今回は有賀、園田の2人が来訪時を振り返り、その内容を記録していきます。

★デトロイト、ポートランドの記事はこちらをご覧ください。
アメリカ デトロイト訪問記 :財政破綻からの再生を図る街の「陰」と「陽」
アメリカ ポートランド訪問記 :暮らしをつくる力が生み出す街の空気

ニューヨーク市が戦略的に仕掛ける「プラザ・プログラム」

ニューヨーク市は、ブルームバーグ市長時代に策定されたPlaNYC(2007,2011)に基づき、「誰もが徒歩10分で公園(公共空間)にアクセスできる」ことを目標とした政策を進めてきました。その代表的な取り組みが、ニューヨーク市交通局が展開する「プラザ・プログラム」です。
このプログラムでは、公共空間が不足している場所や担い手となる地元組織の有無などを考慮した上で、ニューヨーク市が既存の道路空間を広場化し運営できる候補地を選定します。そして、地元の運営組織から広場化の提案を募り、評価基準(広場の必要性 / 地域との協働 / 周辺のポテンシャル / 組織体制・実績 / 低所得者地区優先)に基づいた審査を通過した地区に関しては、市が広場化に必要な技術提供や整備費用を負担し、地元運営組織が広場の運営管理、プログラム実施等ができるという仕組みになっています。

  
□「市民誰もが徒歩10分で公園(公共空間)にアクセスできる」という政策目標がplaNYCで掲げられた

このプログラムを活用してポテンシャルや必要性のあるエリアの道路空間を低リスク・低コストで実験的に広場化し、最終的に恒常的な広場にリノベーションすることで、政策で掲げた目標の達成を目指しています。今回のニューヨーク訪問では、このプログラムで広場化された複数のプラザを実際に現地で体感してきました。


□プラザ整備のビフォー(左)・アフター(右)(ブルックリン地区)

現地で体感して印象的だったのは、広場化の暫定整備が創造以上に簡素であったことと、それでも多くの人が滞留していたことでした。日本の公共空間では、社会実験での暫定的な取り組みであれ「安かろう悪かろう」では人は利用しないため、空間の質を高めることが重要であると感じています。しかし、実際に現地で目の当りにしたのは、お世辞にも質が高いとは言えずあまり快適でもないような空間でも人々がくつろいでいるシーンでした。こうした光景は、冬が厳しく日光を浴びられる時期が日本以上に貴重なニューヨークならではのものであると感じると同時に、まちなかにおける気軽な滞留空間が強く求められている街なのだと感じました。

 
□制度活用第1号のパール・プラザ□日向を好んで座るフラット・アイアン・プラザの利用者

公園や広場運営の独自の体制「コンサーバンシー」

今回のニューヨーク訪問で嬉しいお土産となったのが、ニューヨーク市パーク&レクリエーション局の島田さんに教えていただいた「コンサーバンシー」のお話でした。コンサーバンシーとは、ニューヨーク市で取り組んでいるPPPの形態の1つで、地域のボランティア組織等によるアドプト制度活用、設置許可を活用したコンセッション方式、BIDによる収益事業を伴う管理協定等と並んで取り入れられている連携手法です。この仕組みを簡単に表現すると、日本の指定管理者制度+設置許可等を用いた収益事業によって公園の運営管理をNPO法人等の地域組織と連携して行う方法です。
この手法により、民間による完全な独立採算では運営できないが、運営者の努力により収益事業を導入してその収益を管理費の一部に充当するという運営方法が可能となります。公園という公益性を持った空間の運営管理手法として、行政直営事業と民間収益事業の良い部分を合わせた手法であると感じました。この仕組みのお話を聴いた後で、コンサーバンシーによって運営されている市内のいくつかの公園を見ると、それぞれに特徴のある空間やサービス機能が導入されており、各公園の魅力アップと差別化につながっていることが感じられました。

 
□マンハッタン島最南部に位置するバッテリー・パークの飲食提供施設

 
□フレンズ・オブ・ザ・ハイラインもコンサーバンシー・パートナーとして運営管理を行っている

 
□人気の高いブルックリン・ブリッジ・パークには船の路線が複数発着している

 
□公園内の設置許可でつくられたシェイクシャック1号店も人気のマディソン・スクエア・パーク

世界一裕福な公園「ブライアント・パーク」

公園運営では必ず話に上がるブライアント・パーク、底地はNYCが所有し、ブライアント・パーク・コーポレーション(BPC)が借り受けており、借地料は無償となっています。
驚くべきはその予算規模で、実に1200万ドルもの年間予算によって運営されており、そこには行政からの資金は一切はいっていません。収入の内訳としてはBID税による収入が約13%、残りが公園運営による収入で賄われています。
BPCには常勤スタッフが40人おり、それとは別に40人の清掃員、5人の造園スペシャリスト、警備員がおり、公園の運営を行っています。また常勤スタッフはBPCと別エリアを管理運営する34th st BIDの両方を兼務している方もいらっしゃるそうです。
園内には4,000席のイスと1,000のテーブルがあり、全てが可動式のものとなっています。また、サウスウエスト航空がスポンサーになっているカフェでは、サウスウエストの企業カラーに塗られたファニチャーになっているなどの配慮もされています。
公園の入り口にはキオスクが設置されており、このキオスクによって人を集め公園内に誘導するという目的で入口に設置されているようです。また公園内のトイレは人を呼ぶツールの1つとして重要視されており、エアコン完備で音楽が流れており、花を飾ったりするスタッフを1名常駐させることで清潔な状態を保っています。
公園内では様々なアクティビティやクラスがあり、それらは全て無料で参加できるようになっています。また各プログラムにはスタッフが常駐し、利用のマネジメントとともに、そのアクティビティが成功しているか、改善点は無いかなどをチェックしているそうです。
イベントは、年間600〜2,000のプログラムを展開しているそうで、1日あたり4〜5のプログラムを実施しています。イベントは基本的にほぼ全てBPCの主催で、企業や他団体からの申し入れもありますが、その内容への言及や決定権はBPCが持っているそうです。
公園運営の評価指標は来場者数とSNSでの発信数を用いているそうですが、BPCとしてSNSの発信を行う専門の担当はおらず、スタッフ各自がそれぞれ行っているそうです。これはマーケティングも同様で、マーケティングのスペシャリストはおらず、全スタッフが各自の勤務時間の20%をマーケティングに供するという取り決めになっているとのことでした。

 
□PPSによる空間改修で植栽の高さや量が最適化された
□メインの芝生エリアは残念ながら養生中で入れず

 
□平日でも大人気のヨガ・クラス
□園内には6つの常設プログラムが配置されている

 
□チェスのプログラムはふらっと立ち寄った人同士で対局が始まる、なんともアメリカらしい雰囲気

 
□膨大な数のイスはこのように収納され、園内隅に設けられたストックヤードで管理されている

民間所有(私有)の公共空間「POPS(Private Owned Public Space)」

ニューヨークの特徴的なパブリック・スペースの1つが、POPS(Private Owned Public Space)と呼ばれる公開空地です。この空間は、ビル開発の際に容積緩和措置を受けるための公共貢献メニュー(Incentive Zoning)として設けられているもので、この仕組みは日本の総合設計制度のモデルにもされています。ニューヨークにおける制度運用は1961年から始まっており、POPSの規模や形状については日本の総合設計制度より細かな規定があります。POPS内の座具などはビルオーナー(管理者)が設置し、維持管理も行います。地価が高く土地も限られているマンハッタンにおいて、行政の政策に基づく公園や広場の設置のみでなく、民間開発でもこうしたスペースを確保することで都市全体としてのパブリック・スペースを充足させようという仕組みです。


□アトリウム型のPOPSでは空地内に植栽や座具、レストランが設置されているところも

 
□民間が工作物や座具等を設置している
□Incentive ZoningによるPOPSのモデルとされたシーグラムビル(1958年竣工)の広場

制度的には画期的な仕組みであり、上記のような快適な空間がつくられているところもありますが、一方で空間のみを確保しただけで、人が利用することへの配慮がない場所も多く見られました。通路型として建物を通り抜けるだけのものや、形式上ベンチは置いているものの配置やデザインに配慮がないもの、極めつけは植栽マスの縁にわざわざ金物をつけて人が座れないように加工されているところまで…。そうした利用者への配慮がない空間に関しては日本の公開空地(総合設計制度における認定基準)と同じ問題を抱えていると感じました。

 

 
□通路型のPOPSの例   □POPSには写真の標識が掲げられており、開放時間等が記載されている

 
□通路型のPOPSの脇のベンチ  □利用者の心理的環境に配慮のない配置

 
□腰壁ほどの高さの植栽が設置されているが、縁には金物がつけられ座れないように加工されている

エキサイティングなディスカッション「プロジェクト・フォー・パブリックスペース」

ニューヨークで得た大きな刺激の1つが、プレイスメイキングの世界的な先駆者である「Project for Public Space」のVice President Meg Walker氏とのディスカッションでした。プレイスメイキングとは、堅い定義で言えば「都市空間において愛着や居心地の良さといった心理的価値を伴った公共的空間を創出するボトムアップ型の計画概念」ですが、ハードとしての「空間(SPACE)」をつくるだけでなく、そこが愛着や居心地の良さを伴って人々に使われる「居場所(PLACE)」とするためのプロセス・デザインのことを総称しています。この理念を提唱し、40年に渡って世界中での実践を行っているNPOが、Project for Public Spaces(以下、PPS)です。私は博士課程の時代にこのPPSの取り組みを対象としてプレイスメイキングの論文を執筆し、それがきっかけで現在の会社にも入り、日本でもプレイスメイキングの理念と手法を用いてパブリック・ライフを創出することを目指し、日々仕事をしています。

・Project for Public Space HP
https://www.pps.org/about

・園田の博士論文
http://www.lib.kogakuin.ac.jp/dt/1_137.pdf

□Meg氏(左から2番目)を囲んで、意見交換をしたみんなで1枚。

今回はニューヨークでのガイドをしてくださった関谷さんのおかげで、私の活動の原点とも言えるPPSを訪問し、Vice PresidentであるMeg Walkerさんと直接お話することができました。元々アポイントをとった際にはPPSの取り組みに関するヒアリングということでしたので、冒頭ではMegさんからPPSの各地の取り組みに関するレクチャーをいただきました。その際、デトロイトのプロジェクトのお話も伺い、この後実際に現地で取り組みの成果を体感することができました。
研究の際に各種の資料調査を行っていたので、もちろんPPSの取り組みについてはある程度理解していましたが、やはり実際に現場に立たれている方から直接お話しを伺うと、その理念や想いがより一層伝わってきます。この時点でも色々な気づきをいただき非常に充実した時間でしたが、Megさんの「私の話より、あなたたちが日本でやっていることを教えて」という一言から、急きょ私達のプレゼンとパブリック・ライフに関わるコンサルとしての働き方のディスカッションになりました。たまたまPCとデータを持参していた私がハートビートプランでの担当業務のプレゼンをすることとなりましたが、Megさんが特に関心を持たれていたのは公共的空間でのアクティビティ多様性を測るために開発した「プレイス調査」についてでした。単なる前面道路通行量や空間の利用者数の増加のみでなく、そこで発生するアクティビティや滞留行為の多様性にも価値があるということが一定の社会的コンセンサスを得ているアメリカと異なり、そもそもなぜパブリック・ライフが重要かという議論から始めなければならないことが多い日本では地道に現地調査を行い精緻なデータをとって理論構築をしなければなりません。そうした調査手法の開発と丁寧な理論構築のプロセスが、PPSがプレイスメイキングの取り組みを始めた当初と重なるところがあったようで、細部も含めて現場レベルでのざっくばらんなディスカッションができました。
 
□関谷さんがアテンドしてくれました
□後半はまさかのプレゼンとディスカッションに

PPSの訪問前は8割方こちらが学ぶつもりで伺いましたが、実際にディスカッションをしている中では、都市課題としてのフェーズや規模は違えど抱えるている問題意識やそれに対するあるべき姿のイメージ、プロとして社会に貢献していく姿勢といった部分で考え方が重なるところが多々ありました。そして、ディスカッションの後半には同じ職能の人間としてこれからの都市にどうアプローチしていくのかという議論もでき、想像以上に刺激的で自分の信じているものやこれまでの取り組みに自信を持てる機会となりました。多忙を極める中、貴重な機会をつくってくれたMegさんと、アポイントから通訳までサポートしていただいた関谷さんには本当に感謝しています。ここで受けた刺激を胸に、これからも日本の都市で楽しんで活動していきたいと思います。
 
□オフィスはマンハッタンの南部にあり、明るく開放的な空間でした

変わりゆくブルックリンへ
ここからは、公共空間と打って変わってブルックリン周辺を回ってみて感じたエリアのイメージについて書いていきたいと思います。
先ずマンハッタンからブルックリンへ。今回は徒歩でブルックリンブリッジを渡りました。ブルックリンブリッジは車道の上に歩道が作られていて渡っていても車が気にならずとても気持ちが良い。
橋を渡りながら南の方を見ると港湾施設をリノベーションしており、新しい施設となるそうで対岸のブルックリンブリッッジパークと合わせて川沿いは次々と魅力的な空間がつくられています。
一方北側を見ると茶色の集合住宅が立ち並んでいます、こちらはProjectsと呼ばれる低所得者層向けの集合住宅で、マンハッタンの東側に多く建てられています。賃料がとても高いマンハッタンにあって、かなり低い賃料設定がされているため、この住宅に入るためにわざと所得を減らしたりするケースも多く、そもそも土地が限られたマンハッタンにおいてこういった場所を残していることも含めて議論になっているそうです。

 
□ブルックリンブリッジ     □車道の上を歩くので気持ちが良い

 
□港湾施設のリノベーション   □Projects

デベロッパーによる再開発エリアDUMBO

橋を渡ってブルックリンに到着するとまず向かったのはDUMBOと呼ばれるエリア。この辺りは結構前から再開発の手が入っているそうで、デベロッパーが積極的に古い建物をリノベーションして、ブランディングして売り出しています。
ただ、面白く尖った人たちが集まっているというより、大規模で大味なリノベをして、ちょっと高価格のレストランを入れるという感じで、高架下のトンネルを活用して飲食スタンドなどが出ているところは雑多な感じもあり面白かったですが、エリアとしてはあまり魅力を感じる場所ではありませんでした。
ただ隣接しているブルックリン・ブリッジ・パークはメリーゴーランドやバスケットコートなどの施設が整備されており、地形的にも高低差があることで様々なシーンが生まれていて、マンハッタンの眺めも含めて気持ちの良い水辺空間でした。

 
□デベロッパーによるリノベーション

 
□主要なデベロッパーの一つ   □DUMBOの切文字

 
□高架下の飲食空間、イベント用の設備

 
 
□ブルックリンブリッジパーク

尖ったコンテンツが集まるレッドフック

ブルックリン・ブリッジ・パークから船に乗って南下して到着するのがレッドフックと呼ばれるエリア。IKEAがあることで有名なエリアで、ハリケーン・サンディによって大被害を受けて閉じていたお店も多かったそうですが、訪れた時には、ギャラリーやこだわりの本屋など個人の面白そうなお店が点在していました。飲食店もちょっとクセのありそうな店がいくつもあり、まだまだ新しいコンテンツが入っていきそうな空き店舗も多く、地元の人が昔のウィリアムズバークみたいとおっしゃっていましたが、まさにこれからもっと面白くなっていきそうな雰囲気の漂うエリアで、個人的にはこのレッドフックが一番そそる場所でした。
少し歩いたところにある臨海部の倉庫はリノベーションされてクラフト系の複合施設になっていて、ワイナリーやガラス職人のアトリエがあり、DUMBOの倉庫のリノベーションよりも個性があって面白かったです。この周辺は大きな土地も多いので、音楽系のスペースやイベント会場なども出来ていきそうな雰囲気がありました。
 
□レッドフックに向かう船
 
 
 
□レッドフックの街並み

 
□個性的な飲食店


 
□倉庫をリノベーションした複合施設

流行の発信地 ウィリアムズバーグ

ここはブルックリンと聞いて思い浮かべるイメージそのままのようなエリアで。30〜40年くらい前から空き倉庫などに若いアーティストたちが集まり始めて、ここ10〜20年で一気にクリエイターやオシャレなショップが集まり、人気エリアになったそうです。
NYのガイド等でもおしゃれエリアやショッピングスポットとして紹介されていて、実際に街を歩いてみるとアパレル、雑貨屋、カフェ、ホテルなどが立ち並んでいてセンスの良い店も多く、ギャラリーなどもあり、実際に平日の昼間でも多くの人が買い物を楽しんでおり、その人気が伺え、歩いていても楽しいエリアでした。
ただ、一方でエリアとしては若干飽和状態の印象も受けました。店舗も少し洗練されているような店も多く、実際に地価も上がってきているようで、今後どうやって今の空気感を保っていくかは課題に感じました。
また、全く関係の無い話で、これはウィリアムズバークに限ったことではないですが、大手企業が出力ではなく、ペインティングで広告を出しているのをよく見かけました。日本の屋外広告では景観的にはノイズになりがちですが、こういう方法で街に溶け込ませていくのは良いなと思いました。

 
 
 
 
 
□ウィリアムズバーグの街並み

これからの街 ブッシュウィック

ウィリアムズバークからもう少し奥に入ったエリアがブッシュウィック。このエリアは空き建物や工場、倉庫などが多く残り、あまり人も多く無いですが、駅前にはアパレルなどが並んでいて、店が少しずつ増えているそうで、駅からすぐ近くのピザ屋さんも店舗と半屋外の客席があり、まだあまり賃料も高く無いからかもしれませんが、雰囲気もとても良く、ゆったりとした良い空間でした。
今後この辺りにはどんどん若い人が集まってきそうな雰囲気のエリアでした。

 
 

□ブッシュウィックの街並み

その他のエリアについて

ハイラインはとても気持ちの良い空間で多くの人で賑わっていましたが、特にハイラインの北側のエリアはいくつも建設中の建物があり、ザハによる建物を建設されていて再開発が進んでいるような印象を受けました。ハイラインの終点のハドソンヤードも大規模な再開発で、建設中の建物が何棟もあり、まちが大きく変わっていっているような印象を受けました。
またこのエリアで上演されている、廃ホテル(といっても開業前しないまま閉鎖されていた)の建物全体を使った「Sleep no more」という舞台を知人から教えてもらい見に行きました。これがとても面白くて、詳しくは書きませんが、演者と一緒に建物内をぐるぐる回りながら、体感する舞台は想像を掻き立てられ、自分がどこにいるかわからない不安にも襲われ、最高のエンターテイメントでした。
ちなみにこの周辺にあるコム・デ・ギャルソンの店舗は古い建物をリノベしていて、今まで見た中で一番カッコ良い店舗でした。
 
 
□ハイライン沿いの街並み

 
□Sleep no more

 
□コム・デ・ギャルソン

世界最高級の魔法のデパート「バーグドルフ・グッドマン」

ここからは個人的な趣味のお話です。私が前職で商業施設の企画や店舗のインテリアデザインをやっていた際に知り、それ以来、長年憧れていた世界でも最高級のデパート「Bergdorf Goodman」に遂に行くことができました。創業から115年になるこのデパートには常に最新で最高のデザイナーの服が並び、業界では「この100年でファッションをモダンアートにまで高めた世界で最も神秘的なデパート」とも言われています。実際に訪れてみると各階には世界中のスーパーブランドが並び、フロアによって空間コンセプトも設けられていてとても楽しい!通路にまでマネキンやトルソーが並んでおり、フロアの区画割も日本では考えられないような斬新な構成でとても刺激的でした。
憧れのデパートを訪れることができ感動でしたが、バーブドルフと言えばデパートの中のフロアはもちろんですが、それにもまして人気があるのがデパート1階の道路に面したショーウィンドウです。今回は6月の訪問だったので通常モードの展示でしたが、クリスマスシーズンになると「ホリデイ・ウィンドウ」と呼ばれる特別仕様のデザインになり、毎年豪華で素晴らしいディスプレイがつくられ、ニューヨーカーも世界からの観光客も、みんなが写真を撮りに訪れます。次回はクリスマスシーズンにニューヨークを訪れ、世界最高とも言われるショーウィンドウを体感してみたいと思います。


□今回は通常モードのウィンドウ


□憧れのデザイナー、クリスチャン・ルブタンのメンズライン
□通路のど真ん中に鎮座するマネキン達


□夜は建物自体もより一層格調高い素敵な雰囲気に

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